響子通信

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内海響子さんからのメッセージ

このページでは、内海響子さんが音楽や芸術一般、等に関して日頃考えていることを会員の皆さまへのメッセージとしてお届けします。

最新のメッセージはこのページの一番上にあります。

5月18日のブログから

幻のコンサート

いかがお過ごしでしょうか?

暑い日中も夕方から涼しかったり
今日のような静かな雨の日も
喉が潤って中々過ごしやすいですね

昨日は、本当だったら
ファンクラブ主催の4回目のコンサートの日でした。
この度の自粛に伴って、延期となってしまい、
チケットをお申し込みいただいたり、
楽しみにしていてくださった皆様
申し訳ありませんでした。

私も残念でした。

コンサートは、
ウィーンの趣あるアンビエンテという場所で、
その空気感も感じられるように
ウィーンで活躍した作曲家を選んで
私が音楽全般に対して思うことを凝縮して
タイトルを『Das Licht -光-』としました✨

私がコンサートの時にいつも考えるのは、
会場の雰囲気、演奏する曲、演奏する自分のドレス、チラシ、プログラム、などなど
全てをトータルでコーディネートすることです。
ただ演奏するだけでなく
統一し、一貫した世界観を作ることが
美しいことだと思うし、
それを考えることは楽しいし、
自分なりの曲の理解にもつながっていきます✨

自分の世界観を具体的に意識したり認識するために
日々あれこれします

延期となった幻のコンサートですが、
次の機会を楽しみに✨

皆さまにも待っていていただけたら嬉しいです

そんなわけで、昨日は
朝から夕方遅くまで
WEBレッスンと、練習をしていました

またお目にかかるのを楽しみに
どうぞお元気でお過ごし下さい

2020年5月18日

前向きに、じっと...

いつも応援してくださり、本当にありがとうございます。
久しぶりの投稿となってしまいました。
私は大変おしゃべりですが、変に生真面目で慎重なところもあるので、こうして何か書いて残すのは、何を書こうか、どう書こうか、書いたことには責任を持たなければ、と必要以上に身構えて書けなくなってしまうようなところがあります。
ブログなどで少しずつお話させていただいておりますが、今後はもう少し大胆になって、色々なことを皆さんと共有していけたらと思います。
懲りずにどうぞよろしくお願い致します。

そして、久しぶりの投稿ですのに、残念なお話で恐縮です。
517日のファンクラブ主催コンサートを延期することが決まりました。
色々と準備をしていたのですが、やはり外出自粛が求められる今、一番は一人一人の健康の安全と安心を最優先すべきと考え、サポーター倶楽部と相談して決めました。

既にチケットをお求めくださった皆様、ご予定してくださっていた皆様、ご協力いただいておりました共演者、スタッフの皆様、本当に申し訳ありません。

一足先にブログにて延期をお知らせさせていただきましたが、その節には、すぐに何人かの方にメールなどでご連絡をいただき、温かいお言葉を頂戴致しました。
応援して見守ってくださっている皆様からの言葉は本当に心強く、どれほど励まされるかしれません。また、延期に迅速に対応してくださったサポーター倶楽部のご尽力に心から感謝申し上げます。

延期は残念ですが、日に日に緊迫する状況の中、まず守られるべきは命だと思います。
皆が、お互いを、そして自分も守らなければなりません。
今は皆それぞれに様々な我慢が増えて、辛くてしんどいことだと思います。
どこにいても、何をしていても、不安ばかり募ることでしょう。
「人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる。名声を手に入れたり、人を支配したり、金儲けをするのも安心するためだ」
と言ったのは、この口調と例えの表現からもお分かりのように、ある本の中の悪役です。
(とても魅力的な悪役なのですが、それはさておき)
中々真理であると、思いました。
今、誰もが不安に駆られ、恐怖し、安心を欲していると思います。
でも、安心を得るために、その不安を解消するために、奪い合ったり、人を罵ったり、
気持ちが卑しくなることは、とても悲しいことです。

人は人だからこそ、他の動物と一線を画す生き物だからこそ、気持ちが卑しくなりたくないし、品性を失いたくない。
大変な時こそ、人として大切なものを失わないようにしたい、と私は思います。

我慢は、自分を律する事。そして、工夫することでもあると思います。
自分を律することによって、求めていたものが本当に必要なものか考え、色々なことに気付いたり、いつもだったらしなかったことをして新たな発見をしたり、自分自身も整理することの出来る貴重な機会でもあるのではないかと思います。
そして、こんな時だからこそ、さまざまな安心(幸せ)がいつも身の回りにあったことに、改めて感謝の気持ちを持つことが出来るのではないでしょうか。

もちろん、医療・行政・経済、また、私達の基本的な社会生活を支えてくださって、いつも以上に忙しい思いをされている方、現場の最前線に居る方々はそれどころではないかと思います。

自粛することが可能な状態の人は、健康に感謝して、我慢の時間を自分次第で今後人生が更に豊かになるものとなるように過ごすことが務めではないかと思います。

私も、常に感謝の気持ちを忘れずに、改めて自分を見つめ直して勤勉でありたいです。
そして、心を豊かにする書物や音楽やエンターテイメントに触れて、日々精進しようと思います。

無事に笑顔でまた再会する日のために、皆様どうぞお元気でいらしてください。
皆で励まし合って、助け合って乗り切りましょう!
またお会いするのを楽しみにしております!

コンサートは開催できませんが、おうちで良かったら私のCDも聴いてくださいね(*^^*)
かれこれ数年前のもので、何だか恥ずかしい気持ちもありますが、あの時の精一杯の私が入っています(笑)

皆様の健やかな毎日をお祈りしております♡
2020年4月 内海響子 

七夕の夜

ディナーコンサート

梅雨に映える紫陽花の花の美しい季節となりました。いかがお過ごしでしょうか?
いつも温かいご支援ありがとうございます。
私は雨は靴が濡れて嫌だなあと思いつつ、湿気に喉は潤されて体調も崩さず元気に歌っております。

もうすぐ7月7日七夕ディナーコンサートがあります!
ソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトン、バスと、高い声から低い声まで男性女性華やかで素晴らしい歌手の方々との共演です!
プログラムも、カルメン、椿姫、トゥーランドット、こうもりなどオペラの代表作からアリアやデュエット、そして、オペラ座の怪人やウエストサイドストーリーなどミュージカルもあり、盛りだくさんです!
3方向を夜景に囲まれたシーフォートのレストランで、七夕の夜にきっと楽しんでいただけることと思います。
ご都合よろしかったら是非お越しください!
すでにお申し込みいただいていらっしゃる皆様には、お会い出来ますことを楽しみにしております!
どうぞよろしくお願い致します。

またブログやインスタグラムでも色々ご紹介していきたいと思います!
お楽しみに!

内海響子
2019年6月

コンサートの詳細は、コンサート情報ページでご覧くささい。

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°˖Merry Christmas  Happy New Year˖°

今年は、ファンクラブ内海響子サポーター倶楽部を設立していただき、皆様と交流を持つ機会が増えましてとても幸せでした。
世の中のイベントに疎くて、コンサートでクリスマスメドレーを歌っておきながら、肝心のクリスマスの日がやってきたことも気付かず・・・ご挨拶が遅くなり大変失礼致しました。

私は2006年から同じ手帳を使っています。
中身も同じバーチカルタイプのもので、毎年入れ替えて、使い終わったものはとっておいています。
あまり過去を振り返ったりしないのですが、一度だけ10年くらい前の手帳の中身を見ました。そこには今と大した変化のない、変わり映えしない毎日の予定が書かれていました。それを見て、あぁ私は同じことをずっとやってきているのだな、と思いました。
レッスンの予定、練習の予定、人との約束。そればかり。
大人になったら人生は劇的に何かが変わって、毎日が冒険に満ち溢れていると思っていましたが(アクション映画の見過ぎ)、同じようなことがずっと続いていることに最初はなんだかつまらなさを感じました。けれど、同じことを続けられるとは、なんと平和で幸せなことなのだろうと思いました。
自分が健康で、周囲も健康で平和でなければ同じことは続けられないと思います。
私を取り巻く環境全てに感謝をして、また一年を終え、そして来年も毎日を大切に過ごしたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願い致します!

皆様のお心がいつも安らかでありますように!

˖✧Merry Christmas & Happy New Year✧˖°

Der Klang der Kyoko 2を終えて

Der Klang der Kyoko 2 が無事、終了致しました。

今年立ち上げていただきましたファンクラブLunart内海響子サポーター倶楽部のお陰で、4月に引き続きまた皆様と素敵な時間を持てましたことを心から感謝申し上げます。

今回のテーマは、『キラキラ星』でした!皆様の毎日がキラキラと輝いて、昨日よりも今日、今日よりも明日が素敵な日でありますように、と想いを込めて、プログラムを準備致しました。

今年の最初に出演したオペラ『ラ・ボエーム』より“ムゼッタのワルツ”、初めて歌った『つばめ』より“ドレッタの夢”、音大の卒業試験で歌った『セミラーミデ』“麗しい光が”(卒試以来初めて歌いました!!)どの曲も私にとっても、より思い出深いものとなりました。

また、アダン作曲のキラキラ星のテーマをモチーフにした曲を歌いましたが、この曲は、モーツァルトのピアノソナタにもありますキラキラ星同様、ヴァリエーションになっていて、細かい音を早く歌うテクニックをお聞かせする技巧的な曲です。自分の楽器を存分に使って、文字通り楽器になった気分でとても楽しく歌わせていただきました。

皆様にはどう聴こえたでしょうか

そして、クリスマスも間近だった今回のコンサート、共演してくださいました大杉祥子様が特別にクリスマスメドレーを編曲してくださいました。

皆様もよくご存じの世界各国のクリスマスソング、クリスマス曲にアヴェ・マリアなども織り込まれ、また今年夏に出演したオペラ『ヘンゼルとグレーテル』からグレーテルのアリアも組み込んでくださり、今回のコンサートでしか聴けないクリスマスメドレーとなり、このような特別なメドレーを作っていただけたことにとても幸せに思いました。

クリスマスソングはあまり歌ったことがありませんでしたが、歌ってみるとやはり心がうきうきしました。
さらに、なんと直前に、ヴァイオリンも入れよう!ということになって、ほぼぶつけ本番でヴァイオリンを演奏致しました!これまた久々に舞台でヴァイオリン演奏をしてしまいました。


演奏する曲というのは、いつもどこかで誰かが演奏しているものです。
けれど、その時にしか感じ得ない何か、特別な何かとなるように、丁寧に勉強し、訓練を怠らず、自分の表現を続けていきたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

内海響子
2018年12月

Lunart 設立記念コンサート御礼
 

先日、429日、Lunart 内海響子サポーター倶楽部設立記念コンサート『Der Klang der Kyoko』が、東京アメリカンクラブ内、美しい緑の見える立派なバンケットルーム、マンハッタンにて、無事終演致しました。
ご来場いただきました皆様、また、別の場所から見守ってくださいました皆様、当日多大なサポートをしてくださいました皆様、本当にありがとうございました。

Der Klang der Kyoko』とは、響子の音。
ドイツに居る私の半身とも呼べる友人が付けてくれたタイトルで、私のブログのタイトルでもあります。

偉大な作曲家によって生み出された数々の曲、世界には素晴らしい演奏者が何人もいて―――、西洋の文化、西洋の音楽、異国の言葉を紡ぐ歌というものに対して、日本人の私が演奏することに色々な思う所もあります。
それらを全部横に置いておいて、「何事も響子らしくね」と、私の歌手人生を想って友人が一緒に考えてくれました。

それはいつも私が、どんな舞台に立つ時にも頭に置いていることでもあります。
私の声で、私らしく、私ならではの拘り、傲りではなく私にしか出来ないこと、私が出来ること、・・・それらをいつも突き詰めていたいな、と楽譜に向き合い、また、日々の暮らしの中で色々なものを取捨選択しています。
そうしたものを、コンサートという形で表現できるということは、本当に幸せだな、と改めて実感致しました。
私が、私らしさ、というものを、嘘偽りなく出せるということは、他でもない、多くのサポートがあり、多くのものに守られているからです。

私を取り巻いてくださっている全ての皆様に、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
これからも真摯に音楽と向かい合って生きたいと思います。

皆様のご厚意で設立していただきましたファンクラブ、Lunart 内海響子サポーター倶楽部、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

歌の
はじまり

Lunartの立ち上げから1か月が経ちました。
ご入会いただいた皆様には順次会員証をお送りしております。ありがとうございます!どうぞお楽しみにお待ちくださいませ!

さて、こちらの『響子通信』・・・ブログとは別にお話しする機会をいただきましたので、ブログとはまた違ったことをお届けしたいと思います。

最初ですので、私が歌を始めたきっかけなど、書こうと思います。実はどこにも語った事は無いと思います。

幼い時からピアノ・ヴァイオリンをやっていましたが、その道に進もうと思ったことは一度もなく、大学も理学部希望でした。

私は筋が通らないことは嫌いなので、国語の感想文など先生の主観の入った採点はいつも気に入らず、ある天才が「勉強する価値のあるのは数学と科学。それ以外は教科書を作った人の主観が入るから意味ない」と言っていて、その通りだ!と心の中で拍手したものです。
ですので、きちんと計算してきちんと解けば正解がもらえ、答えのぶれない物理が好きでした。
当然、人の主観や好みが多く出る芸術を自分がやろうとは思わず、むしろ高校では音楽の授業も選択せず、中学の頃から音楽の授業はさぼって保健室で寝ていることもありました(真似してはいけません)

中高時代、映画をたくさん見ました。
その時に、『オペラ座の怪人』がNHKでやっていて、それは今流行りのミュージカルではなく、ドラマ仕立てで、劇中で演奏される曲も全てオペラでした。

その映画はラスト、グノーのオペラ『ファウスト』の3重唱が歌われ、そのシーンにぴったりのドラマチックな曲でした。その映画のストーリーの盛り上がりと音楽の盛り上がりを見た時に、「あ、歌は世界が滅びても自分が生きていれば歌える」とふと思って、歌をやろう、と突然思い立ちました。
ちなみに私、常に世界が滅びる心配をしていて、常に逃げることを考えて生きている変な人です。それはまた別の機会に(笑)

そうこうして、突然の歌手宣言に、両親やヴァイオリンの先生はびっくり仰天、そこから大急ぎで音大受験の勉強を始めました。
歌のレッスンを始めた17歳の時に、先生に「蚊が鳴くよりも小さい声」だと言われ、その後も「日陰のもやしのような声」「病的な声」「響子さんなのに響きませんねえ」と各方面から散々の言われようで、自分でもなぜ歌を選んだのかな、と思うことしばしばでした。

そんな言われ方をしても、ただひたすらに、練習を続けられたのが歌、でもあります。他にもっと得意なことはあったのではないかと思います。ヴァイオリンの方が得意だし、数学だって満点を取ったことあるし、でも緻密な努力を続けらたのは歌でした。
亀のようにのろまな歩みですが、とにかくその時その時で目の前のことを一生懸命に取り組んで、新しい発見と小さな変化を積み重ね、自分の進歩を追うのが楽しく、ここまでやってきました。

幼少より音楽と共にあり、誰もがいい声ね、と褒めてくれて、私自身も歌うことが大好きで、何より歌うことが好き、歌っていれば幸せ、歌うことは私にとって息をするようなこと…―――と、生まれながらに才能溢れた歌手であったというようなドラマチックなことを書けたらいいのですが、全然そうではないですね。残念。

それでも、私はただただ、これからも地味に努力して歌っていくのだろうな、と思います。

2018年2月 内海響子

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後援会設立に寄せて

この度、「Lunart 内海響子サポーター倶楽部」を設立していただく運びとなり、心より感謝を申し上げます。

音楽は日常に存在しながら、非日常へと私達を誘ってくれるものだと思います。

今まで関わってくださった皆様、そしてこれからお会いする皆様、少しでも多くの方々と繋がりを持てることを楽しみにしております。

どうぞよろしくお願い致します。

2018年1月 内海響子

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新年の
ご挨拶

あけましておめでとうございます。

いつもたくさんのご声援をいただき、本当にありがとうございます。
昨年はゆっくりと考える時間が多かったように思います。
自身を振り返り、歌っている生活を振り返る時に必ず思うことは、皆様のお陰で自分が自分らしくいられる、ということです。
練習や勉強、演奏のための日々努力をすることは自分の責任でもありますが、それをやれる環境にあるということは、自分だけの力では決してなく、周囲の全ての方々のご理解、励まし、ご指導あってこそ、私らしくいられております。
関わってくださっている全ての皆様に、心から感謝申し上げます。
今年も何事にも真摯に取り組み、より一層精進して参りたいと思います。

2018年、どうぞよろしくお願い致します。

2018年新春 内海響子